2023年9月5日、大田コンベンションセンターにて「大田ライズ都市建築フォーラム」が「大田都市建築フェスティバル」の一環として開催された。
今回のイベントは単なる学術フォーラムではなかった。大学、企業、市民、行政が一堂に会し、都市と建築を媒介として新たな協働の場を開いた特別な試みだった。フォーラム、展示、体験、博覧会を一つの空間で楽しめる総合的な祭典として、市民と建築専門家が都市と建築の価値を共有し、体験できるよう企画された。
今や都市を見る視点は、単なる建物やインフラにとどまらない。そこに暮らす人々の生活、地域のアイデンティティ、持続可能な未来が中心となっている。今回のフォーラムは、学術的な枠を超え、「地域と共にする大田都市建築フォーラム」というテーマのもと、都市と建築、人と文化をつなぐ開かれた広場となった。
フォーラムでは、以下の8つのセッションが行われた。
グローバルな学際的地域再生交流
都市建築人文学
地域アイデンティティと都市建築
都市の安全とCPTED(犯罪予防環境設計)
健康的な生活と都市
地域再生と経済
地域社会の環境改善
スマート建設・施工品質・安全
特に注目すべきは、大学(学問)、自治体(行政)、企業(産業)、市民(地域社会)が相互に連携する「地・産・学」協働のプラットフォームモデルとしての構造である。大学は知識と人材を提供し、自治体は政策と制度で基盤を整え、産業は技術と資本を供給し、市民社会は生活と文化で参加する。各主体が互いの隙間を埋めながら協力する過程で、都市再生と地域革新を持続させる原動力が形成される。
ここで特に注目すべきは大学の役割である。大学は単なる学問研究の場を超え、未来世代を育て地域社会に貢献する知識基盤型の協働プラットフォームとなるべきだ。教育と研究成果を政策、産業、市民社会とつなぐ通路となるとき、大学は地域革新のエンジンとして機能する。今回のフォーラムは、大学が持つ協働プラットフォームの力が、自治体の政策、産業の技術、市民社会の参加と結びつき、新たな文化祭を創出する先導的モデルであることを示した。
都市建築は生活の品格と信頼を込めるべきである。都市と建築は単なる空間を埋める構造物ではない。それは人間の生活を包み込む器であり、日常とコミュニティが息づく舞台である。したがって、建築の目的は効率的な機能や経済的価値にとどまってはならない。その中で暮らす市民の生活の品格と社会的信頼を担保するとき、初めて建築は本来の役割を果たす。
生活の品格と信頼が欠如した都市建築は、結果的により大きな社会的コストを招く。一方、それらを備えた都市建築は、市民の誇りを高め、優秀な人材と投資を呼び込み、都市の持続可能性を保証する。建築は単なる物理的構造物ではなく、社会的資本を蓄積する人文学的課題として認識されるべき理由がここにある。
つまり、都市建築は機能性や経済性を超えて、人とコミュニティを包み込み、信頼を形成するときに真の価値を発揮する。このような観点から、都市と建築は未来世代のための持続可能な資産であり、生活の品格を支える社会的基盤として位置づけられるべきである。
都市は鉄筋とコンクリートではなく、人とコミュニティによって築かれる。都市建築が生活の品格と信頼を込めるとき、持続可能で品格ある都市の未来が開かれる。今回の大田ライズフォーラムが投げかけたメッセージは明確である。
「都市と建築を通じて人をつなぎ、地域の生活と世代をつなぐプラットフォーム」として、地域大学が先頭に立ち、「地・産・学」協働を通じて築いていくべき未来都市戦略の羅針盤となるだろう。今回のイベントは、大学が地域革新のエンジンとして位置づけられていることを示す貴重な出発点であり、RISE体制の模範事例として再び注目されることを期待する。
— 忠南大学スマートシティ建築工学科キム・ギュヨン教授
出典:中都日報
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